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カメがウサギにドンブリ勝負

『シャーロック 忌まわしき花嫁』 を2回観て思ったこと

イギリスで放映されてから、約1か月半。

ついに日本でも観られることになりました『シャーロック』のスペシャル。


他国では、劇場でも公開される、という情報も知り、果たして日本でも
公開されるんだろうか!とドキドキハラハラし

日本でも公開決定!の情報がでたときの嬉しさ。

公式ホームページができた!!と思ったら、しばらく何も情報がなく
これまたドキドキハラハラし

ムビチケが発売になる!
グッズの販売が決まった!
シネマイレージカードにシャーロック版がでる!

なんと!
4週連続、しかも週替わりの数量限定プレゼントとな!!!
すごい豪華だ。

ようやく、ようやく、各映画館の日程も出た。


そして、公開の数日前に広まった残念なお知らせ。

公式ホームページによりますと

>■パンフレットについて

>諸般の都合により、本作のパンフレットは制作しておらず、
>販売はございません。
>何卒ご了承くださいますようお願い申し上げます。


あ......そうなのか。パンフレットはないのね。
う、うむ、残念だけど大人の事情みたいだから仕方ない。


ま、そんなこんなで。

公開初日と、221の日(2/21)に『シャーロック』をみた、今の時点での
感想を書きたいと思います。

無駄に長いし、結論ないし、まだ調べきってないという。
ツイッターやブログには、今回のスペシャルに関する様々な感想や
深い深い考察が溢れており。

自分が書いたところで、という気持ちもありつつ、まぁ、書いてみました。


以下、盛大にネタバレありです。『シャーロック 忌まわしき花嫁』を未見の方は
ご注意くださいませ!!




************************************************************




まずは、1回目を観た感想から。


この初回を観る前の、異常な緊張感ときたら......

映画館に、これほど緊張して入ったことがあるだろうか?!
いや、今後もない気がする、というぐらい緊張していました。

その緊張の正体は、果たして作品を好きになれるだろうか?という不安な気持ち。


シリーズ3を好きな方には申し訳ないのですが

個人的にはシリーズ3の世界にドップリは入り込めなくて。
好きなシーンやセリフはあるけれど、と。

だからといって、シリーズ3を好きな方をうんぬう言うつもりは勿論なくて。
むしろ、製作者たちが「これ、面白いでしょ!」って作ったものを
ストレートに「面白い!」って受け取れて羨ましいというか。

私の場合、どうにもこうにもシャーロックの立場が可哀そうに見えて仕方なくて
あと、原作では、こうゆう苦悩シーンはないよなぁ、と。
事件や退屈さに悩まされることはあっても、うーん。


なので、スペシャルと言えど今後のシャーロックの方向性も見えてくる部分も、
もしかしたらあるのかな、と。
ちらほら公開されてきたヴィクトリア朝のセットも衣装も素敵だけれど、果たして
物語に入り込めるかな、という不安がいっぱいでした。


杞憂でした!シャーロックって面白い!!って最初に見たときの、
あのワクワクを思い出しました。
だからと言って、シリーズ4がどうなるか分かるわけもなく、
私が好きなシリーズになるかは全く別な話ですが。

うん、でも映画館で観られて良かった!と。
またシリーズ1から見直さなきゃ!


という感じでした。


異常な緊張のあとの、異常な興奮。

あの原作の名セリフを、カンバーバッチ氏演じるシャーロックが言うなんて!!
しかも、シャーロックとワトソンの初めて会ったシーンが再現されるなんて!!
現代版では、シャーロックがワトソンと同居(!)を決めた理由は語られてないと
思うのですが、
今回のスペシャルでは少なくともジョンの”反射神経の良さ”と”話をさえぎられてもOK”
というところが気に入ったんだな、ということが判明。
(興奮で、ワトソンとジョンが入り乱れております)


美しかった。
ガウン姿のシャーロックが、とにかく美しかった。
相変わらず、部屋のセットも素敵だった。壁紙美しかった。

現代版シャーロックの くるくるした髪型が好きな方が多いですが
私自身は、カンバーバッチ氏のペタっとした髪型大好きなんです。
(もっと他に言いようがあるだろうに...)

ゆえに、『スタートレック・イントゥ・ダークネス』の時のカンバーバッチさんも
大好きでして。

ま、それはさておき。


興奮も少しおさまってきて、ふと、あれ?と。
展開が一筋縄ではいかないので、あれ?あれって、あれ?みたいなことが
ようやく私の頭の中に浮かんできたのです。

予告では、ヴィクトリア朝のシーンのみ使われており。
シリーズ3の『最後の誓い』と、今回のスペシャルが繋がっていることは
まったく分からない訳で。

まぁ、そうですよね。ゲイティス氏とモファット氏が、単純にヴィクトリア朝だけの作品を
作る訳はないんですが。


果たしてあれは、現実のシーンなのか?それとも、マインドパレスなのか?
というか、私の思っていたマインドパレスと違うことになっているんだけれど
私の認識が間違っていたんだろうか?

はて、あれはマインドパレスの中で起きていたことではなくて
1895年にいたら、自分がどう解決するだろうかというシャーロックの想像の
中での話なんだろうか。

だから勝手にジョンが推理しちゃったり、結婚について聞いてきたり
してきたんだろうか??

いやぁ、それにしても、あの花嫁を待ち伏せするシーン可愛かったなぁ。
ジョンの質問に飽き飽きしたシャーロックが
「拳銃をくれ、すぐ使いたい」だの「早く幽霊に襲われたい」とか口走るシーン。
早く、また映画館で観たい←禁断症状。

そして、2回めを観た私の感想。
これがまた、長いんだ。


公式ホームページには、モファットさんからの言葉が紹介されています。
『シャーロック 忌まわしき花嫁』 を2回観て思ったこと_d0075206_2351355.jpg


映画を観るまで、あまり公式ホームページを見ないようにしていたので
今、しみじみこれを読んでみたら、いや、儚くはないのでは?!と一人で
ツッコミ入れてしまいました。

私としては、シリーズ3の立派な続きだと思うのですが、
皆さんはどう思われたでしょうか?


どなただったか、”この作品は、シリーズ3.5”という表現をされていて
なるほどな!と勝手に納得。


今回はヴィクトリア朝だ!わーい!という部分で盛り上がりつつ。
花嫁事件の謎解きに夢中になりつつ、でも、それはモリアーティが“戻ってきた"ことに対する
謎解きのためのマインドパレス内のことだったんだよな、とようやく冷静に見ることが
できまして。


死人が生き返るという点で、忌まわしき花嫁事件とモリアーティの復活の件は
類似しているけれど。
でも、やはり”結婚”ということに対するシャーロックの引っ掛かりみたいなものを
感じてしまって。
ジャニーンまで出てきたし。
彼女に対する申し訳なさなのか、未練??なのかは分かりませんが。


現実に見えて、実は現実じゃなかった墓場のシーン。
ジョンが、「メアリーを連れて帰る」を「メアリーが僕を連れて帰る」と言い直したのだって、
シャーロックは、結婚によってジョンをメアリーに取られたって感じてるのかな、と受け取れて
しまって。


あとは、すごくジョンのブログに書かれているシャーロック像というものを意識してるのかな、と。
マインドパレスの中で、小説の中のシャーロックがどーの、とか、
あれは君自身の言ったことではない、とかジョンに言われたり。

シャーロック自身も、あれは自分で言ったことではない、とか。

でも、ジョンの目を通した自分は賢く見えるみたいなこと言ってて、
やだ、もうこの子、ジョンさん頼りにしすぎ。ううう
なのに、ジョンさん、あなたって人はシャーロック置いてくのね!
いや、置いてったわよね!みたいな。

極度な緊張、極度な興奮、のあとに極度の落ち込み。
シリーズ3に感じた、胸のあたりが重たくなるような感じに再び襲われるというか。



マインドパレスの概念が、ちょっと、いや、かなり掴めなくなってはいるけれど。

私の思っていたマインドパレスは、『バスカヴィルの犬(ハウンド)』や、
今回の瞑想シーンで出てきたような、バラバラの情報を組み立てるイメージだったんです。

『最後の誓い』にでてくる恐喝王・マグヌセンのマインドパレスも、単なるモノとして情報を
部屋(マインドパレス)に置いている感じが。


でも、今回のスペシャルでは一連の物語のようになっていましたよね??
あ、でも『三の兆候』では法廷のような場所で犯人と接触のあった女性たちと
会話する(実際はパソコンでチャットしてた?)シーンがありましたものねぇ。
あれは、単なる情報のマインドパレス→動くマインドパレス(???)という
進化の過程だったのかしら。ぶつぶつ

今回は、シャーロックが周囲をどう見ているのか?というのが垣間見えるような
内容だったような。
そうだとすると、それは記憶術ではないよなぁ。
自分の思考が入ってしまってるものなぁ。

マイクロフトが「マインドパレスは記憶術だ。できることと、できないことがある」って
言ってたから。

この、一連の物語のようなものはシャーロックオリジナル(??)というか
進化させたマインドパレスなんだろうか。


マインドパレスの中で、原作をより大袈裟にしたようなマイクロフトがシャーロックに向かって
「お前は感情に流される」って。

シャーロックは、マインドパレスにまで自分の感情を持ち込んで、
入り込みすぎて(深く潜り過ぎて)しまっているんだろうか?
そこに囚われすぎて、もう一歩で二度と出られない状況まで追い込まれていたんだろうか。
そのシーンがライヘンバッハなんだろうか。


シャーロックが追い込まれると、いつもマインドパレス内にモリアーティが出てきて。
前回は、余計なことを言わなければシャーロックが死んだのに
今回は、ジョンに滝つぼに落とされるし。

ここの解釈も難しくて。このジョンは、シャーロックの考えるジョンであって、
でも、「いつからジョンと呼んでいるんだ?」あたりのやりとりが、どーも腑に落ちなくて。
頭よくなりたい...

「お前たち気持ち悪い。駆け落ちでもしろ!」みたいなこと言って
滝つぼに落とされたモリアーティは、ちょっと可愛かった。


そして、本編終了後の特典映像2
「シャーロック製作の裏側~主要キャスト・スタッフとともに」(約16分)

この時のアンドリュー・スコット氏(モリアーティ役)も可愛かった。

こうやったら、恐いだろうと思って、と考えたセリフを言うシーンでは
バッチリカメラ目線なのに。

最後の「おやすみ」(だったかな?)と言うシーンで、どのカメラに言うべきか
キョロキョロしてるスコット氏、最高に可愛かった。くっ。



とまぁ、結局シャーロックは、ジョンや結婚というものに対し、
また世間の評判というものに対し、どう決着をつけたんだろう??と。
決着を完全につけた訳ではないけれど、ある程度自分の中で落とし込めたのかな、とか。


そもそも、ジョンが「君は世間に必要とされている」なんて教えなければ、
世間の目(ブログに書かれている自分像も含め)を気にしないで済んだかもしれないのに。
ジョンに八つ当たり。ごめんなさい。


いや、ジョンはシャーロックに自分自身を大切にして欲しい。
傘兄から植え付けられてる、自分は賢くないとか、思いやりは有益ではないなどなどの概念から
解放してあげたい、という気持ちなんだと思うんですが。←いきなりフォロー


いやいや、傘兄だって可愛い弟を守ろうとしてのことだとは思うんですけど。
弟が傷つかないように、と先手を打ってくれたんだと思うんですが。←またまたフォロー


で、なんでしたっけ?

あ、そうそう。

私が極度に興奮した後に、極度に落ち込んだのは、この作品が結局は
シャーロックの幸せを暗示させてくれなかった、シャーロックの弱い部分が
これでもか、と見せつけられたことが理由なのかもしれない、と。
現代版ならではの、シャーロックといえども、の部分なのかもしれないのですが。
うーん、シリーズ1と2との差が。シャーロックの気持ちの寒暖差が激しくて。


最後は自分の力でマインドパレスの深みから抜け出せた、という自信をシャーロックが持ち
次へ向かっていく気力が湧いてきた、という感じなんでしょうか。
早く春よ来い。

はぁ。

分からない。

自分の書きたいことも、シャーロックの気持ちも。

ただ、シリーズ4への期待もありつつ、やはり不安も多々ある、ということなんだな、と。
はてさて、シリーズ4が公開される頃には何を思うのでしょうか。

当分先の話を心配しても仕方ないですが......


長々とお読みいただき、ありがとうございました。

自分の理解力、読解力、語学力がないせいで、盛大に勘違いしているかもしれません。
また、思ったことや訂正があったら、追記していきたいと思います。


それにしても、たかがドラマ。されどドラマ。
こんなにも長々と文章を書かせてしまう魅力を持った『シャーロック』。
恐るべし。






.



by yui_usakame | 2016-02-24 00:00 | -『シャーロック』

のんびり、のびのび、書きたいときは沢山書く。書かないときは、何か月も書かない。そんな、ぐーたらブログです。
by yui_usakame
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