カメがウサギにドンブリ勝負

山種美術館 ゆかいな若冲 めでたい大観 -HAPPYな日本美術-②

山種美術館で開催中の、『ゆかいな若冲 めでたい大観 ―HAPPYな日本美術―』展。
ブロガー内覧会へ参加させていただいた時の様子その②でございます。

①は、コチラ

※ 記事内の写真は、すべてブロガー内覧会で
  撮影許可を得たものです。



①では、伊藤若冲の作品を中心に、というか
伊藤若冲の作品しか出せなかったので②は若冲以外で、
とも思いましたが。

【特別展】伊藤若冲 生誕300年記念というサブタイトルもついてますし、
せっかくですから残りの3点もご紹介。

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伊藤若冲 【大根図】
主役が葉っぱというのが面白くて。
写真では分かりにくいと思いますが、右上に蝶が2匹描かれています。


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伊藤若冲 【仔犬に箒図】
ぽってりとした姿が、顔の表情が見えなくてもなんとも可愛い。
動物って、くるっと丸くなっている寝姿も可愛いな、と。
箒の上に、ちょっと乗ってるのに無頓着に寝ちゃっているところも
ああ、犬ってそんなとこあるよねぇ、と一人納得。

この絵は、昨年サントリー美術館に展示されたのと同じ作品なのかしら??
今回の絵は、どこから借りてきたという記録が図録にはなかったので。
ちなみにサントリー美術館に展示されたのは京都・細見美術館の物だそうで。


で、細見美術館のホームページを初めてみてみたら
むむむ、これは!
私が好きそうな作品を多数所蔵してそうな予感。

しかも、今後の展覧会のお知らせ3に『伊藤若冲』展の文字!!
2016年6月25日(土) ~ 9月4日(日)とのこと。

詳しい内容は、まだ出ていませんでしたが勝手に期待が高まります。
って、行くつもりなのでしょうか?


伊藤若冲 【亀図】
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こちらも初公開マークがついておりました。

な、なんでこんなに可愛く描けるのかしら。
ちょっと首をすくめているのと、首を伸ばしている亀。
何か、会話をしてるように見えなくもない??
余白と絵のバランスが、なんとも絶妙な感じだな、と。


さて、若冲の作品は順不同にご紹介しましたが。
これからは、なるべく展示順に私が気になったものをご紹介。

第1章 愛でたい、めでたい、HAPPYな日本美術

長寿のシンボル 鶴と亀

河鍋暁斎 【浦島太郎に鶴と亀】
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おお、これは見覚えがあります!
昨年の三菱一号館美術館 『画鬼 暁斎』展にもありました!!
あぁ、嬉しいなぁ。また会えた。

この浦島さん、キリリとカッコよくて好きなんです。
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そして、今 図録を見て愕然。

鶴の絵の下、水の部分に鯉がいる、と。
完全に見落としておりました。なので、写真でも鶴の部分しかズームしていないという。
とほほ。
これから行かれる方は、どうぞ確認してみてくださいませ。


縁起物のマルチプレーヤー 松竹梅

横山大観 【寿】 山種美術館所蔵
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この書体は、何というのでしょう。
なんとも楽しそうな寿。背景には金泥で松竹梅が。


横山大観 【竹】 山種美術館所蔵
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絹本裏箔という技法が使われているそうで。
なんとなく、やわらかい光を放っているように見えるのは
絹目からもれる金の輝きだそうです。

若冲の筋目描きや、この絹本裏箔のような日本画の手法が
説明された簡単なガイドブック欲しいなぁ、と。
何かオススメありましたら、教えてくださいませ。


幸運をもたらす神 七福神

下村観山 【寿老】 山種美術館所蔵
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キリリっとした寿老の表情と対比して、この鹿の うっとりとした安心しきった表情。
この作品、かなり私の好みでありました。

なるほど、七福神のお一人である寿老人は、鹿を連れて、巻物を先につけた
杖を持つ、というのがお決まりなのですね。
鹿を連れているとは知りませんでした。

近くで見ると、にじみが見せる美しさに魅せられました。


聖なる山 蓬莱山と富士山

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左から 小松均  【赤富士図】  山種美術館所蔵
     横山大観 【心神】  山種美術館所蔵
     小林古径 【不尽】  山種美術館所蔵
     新井洞巌 【蓬莱山境図】 山種美術館所蔵 

当たり前ですが、同じ富士山でも本当に色々な表現方法があるなぁ、と。


くらしに息づく吉祥

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左 : 河鍋暁斎 【五月幟図】
右 : 柴田是真 【円窓鐘馗】 山種美術館所蔵
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【円窓鐘馗】 の鬼は、一喝されて這う這うの体で逃げ出してる感じが
とても可愛らしくて。なんだか、かくまってあげたくなってしまうのでした。
写真では見えにくいですが、細かく金が散らしてあるのも美しく、赤の色も深みがあり
とても鮮やかながら、不思議と落ち着いた雰囲気の、かつユーモラスな絵でした。
この絵も、個人的に大好きです。


生きものにこめられた吉祥

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竹内栖鳳 【艸影帖面・色紙十二か月のうち「鯛」(一月)】
山種美術館所蔵

竹内栖鳳の絵が大好きです。
2013年に東京国立近代美術館で竹内栖鳳展があったそうで。
なぜ、その時に自分は竹内栖鳳を知らなかったのか、と。
地団太を踏んでおります。

という訳で、まずは山種美術館が所蔵している彼の作品を全て見ることを
密かな目標としておりまして。

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山種美術館のミュージアムショップで、このような小冊子を発見。
興味のある方は、ショップで見てみてくださいませ。


新春を寿ぐ 愛されキャラクター・干支の動物

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左 : 小林古径 【猿曳】 山種美術館所蔵
右 : 川合玉堂 【猿】  山種美術館所蔵
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パッと見たとき、猿が逃げ出しているのかと勘違い。
ちゃんと細い紐でつながれているのでありました。


第2章 HAPPYになる絵画


笑い・ユーモア

歌川国芳 【両面相 だるま・げどふ、伊久・とくさかり】
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絵をさかさまにしてみると、違う図柄が見えてくるという仕掛け。
落款や版元印も双方にあり、天地がどちらになってもいいようになっているそうです。

ちなみに”伊久”とは歌舞伎の「助六由縁江戸桜」に登場する”伊久(いきゅう)”。
”とくさかり”というのは能の「木賊(とくさ)」に登場する老人だそうで。

昔の人には常識だった歌舞伎や能の知識があれば、もっと作品を見たときに
瞬時にその面白さが分かるんだろうなぁ、と。
日本画に限らず、西洋もそうなんですが......


幸福な情景

ここにある山口華揚の【生】という作品。
私、大好きでして。

山種美術館で見るのは、今回で3度目。
何度見ても美しく、可愛らしく、見とれてしまいます。
展示風景としてなら写真撮影も可能(単独での撮影不可)とのことでしたが。

両脇が撮影禁止作品では、いかんとも撮影は難しく。
泣く泣く諦めました。
でも、私の下手な写真よりも、ぜひあの色合いをご自身の目で
確認いただきたい!と勝手に強く推薦。

戦前に見た光景を、いつか描いてみたいと思い続けて
この作品が誕生したのは昭和48年のことだそうです。
それだけ長い間、山口氏の頭の片隅に住み続けた光景が
長い長い年月を経て、この作品に繋がったのかと思いながら
ついつい見とれてしまうのでありました。


長くなった内覧会の様子は、これにて終了です。
ここまでご覧いただき、ありがとうございました。


そうそう!

期間中展示替えがあるそうで。
2月9日から、歌川国芳の【きん魚づくし ぼんぼん】とか、同じく国芳の
【其まゝ地口猫飼好五十三疋】が展示されるとのこと。
(どの作品かは、山種美術館ホームページのコチラをご覧くださいませ。)

うーん、その2点も見たいなぁと思う今日この頃です。
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by yui_usakame | 2016-01-26 21:30 | 美術展

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