カメがウサギにドンブリ勝負

地球ドラマチック 『世界最古の“コンピューター”』②

①は、こちらです

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「注目したのはイギリスの物理学者デレク・デ・ソラ・プライスの研究です。
 プライスは1950年代に初めて この金属の物体を本格的に調べました。
 そしてエックス線写真を使い、合計で27個の歯車が組み込まれていることを
 突き止めました。実に複雑な構造です」
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「プライスは初めて歯車の歯の数をかぞえた人なんだよな」
「手作業で歯車の輪郭をなぞって数えたんだ。だから正確さに欠けたのも仕方がない」


エックス線写真では歯車が重なって見えてしまうため作業は難航しました。
それでもプライスは歯の数に謎を解くヒントがある筈だと考えました。

「そして、とうとうある歯車に127枚の歯があることを突き止めたんだ」
「235という数も発見した。いずれも古代の天文学に関係する数字だ」


127の歯がある歯車は、月の動きを再現するためのものだったという説をプライスは
立てました。

数学者 トニー・フリース
「プライスは発見の重大さに夜も眠れなかったことでしょう。
 2000年前に、この機械が本当に存在したならば西洋の科学技術の歴史そのものを
 書き換えなければならないからです」


もっとも創造性に満ちた文明の1つを生み出した古代ギリシャ。
今から2500年前、人々の思想に大きな変化をもたらし、のちの18世紀の産業革命に
匹敵するほどの技術革新を成し遂げました。

紀元前5世紀、絶頂期を迎えた都市国家アテネは、その輝かしい栄光を美しい彫像や
建造物によって表しました。
アテネを見下ろすアクロポリスの丘に築かれた巨大なパルテノン神殿。
守護神アテナに捧げられたものです。

古代ギリシャ人が好んだ公開の場での討論や演説は、民衆を対象にした演劇文化に
発展しました。
14,000人を収容するエピダウロスの古代劇場。
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音響に優れ、舞台上の微かな音でも最後列まで響きます。


古代ギリシャ人は天文学を数学の一部として発展させました。
天体までの距離を計算し、幾何学的に把握していたのです。


フリースたちの研究チームは古代ギリシャの人々が天文学と数学を融合させ、歯車で
天体の動きを再現したと考えました。
さらに、その目的は月の動きの解明にあったと推測しました。

天文学史学者 アレクサンダー・ジョーンズ
「月は重要で、宗教行事の日取りも月の満ち欠けで決めていました。
 うしろのパルテノン神殿でもそうでした」


プライスが発見した235という数字が重要な意味を持ち始めます。

「古代の人は1朔望月、つまり新月から次の新月までの周期がおよそ29.5日だと
 知っていました。ところが1年は12か月なので、これを12倍すると354日です。
 つまり月を基準にした1年は、太陽年 太陽を基準にした1年よりも11日短いのです。
 しかし古代の人は同時に19太陽年が235朔望月と、ほぼ等しいことも知っていました。
 つまり19年を1つの周期と考えれば、月の暦と太陽の暦はピッタリ一致するのです。
 プライスにとって、これは最初の突破口でした」

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機械の背面上部には235個の目盛が刻まれた文字盤の跡がありました。
19太陽年を一つのサイクルと捉えるメトン周期です。
ここにメトン周期の目盛が刻まれていることは、何を意味するのでしょうか?
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by yui_usakame | 2015-10-12 14:30 | てれび

のんびり、のびのび、書きたいときは沢山書く。書かないときは、何か月も書かない。そんな、ぐーたらブログです。
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