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カメがウサギにドンブリ勝負

『THE BUTLER』  大統領の執事の涙

映画『大統領の執事の涙』を観てきました。

公式サイトは、こちらです。
ただ、冒頭で自動的に流れる映像(監督インタビュー)や予告を見ると
結構内容がネタバレになってしまわないかしら、、、と勝手な心配。

うーん、まぁ、順不同に映像が出てくるし実際に映画を観るときには
そんなに邪魔にならないかしら。

私自身、ネタバレの可能性も考えて映画に行く前には公式サイトを見ないように
しているのですが
皆さんは、どうされているのかしら。。。



という訳で、映画の内容に触れておりますので未視聴の方は
お気を付けくださいませ。






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公式サイトによりますと、この映画は実話をベースに作られており

>1950年代から1980年代にかけて8期の大統領のもとに仕えていた
>ユージン・アレンという人物

が主人公のモデルとのこと。 ~公式サイトより~

仕えた大統領は、アイゼンハワー、ケネディ、ジョンソン、ニクソン、フォード、
カーターそしてレーガン大統領。

錚々たる名前が並んでおります。


そして、この大統領を演じる役者さんたちもロビン・ウィリアムズ氏や
ジョン・キューザック氏、アラン・リックマン氏などなど。

『THE BUTLER』   大統領の執事の涙_d0075206_22524670.jpg


メーキャップで似せているとは言え、よく特徴を捉えていて
中でもリックマン氏のレーガン大統領&ジェーン・フォンダさんによる
妻・ナンシーが個人的には一番ヒットでした。

って、ヒットそこかい!って感じですが。
いえ、違います。もちろん一番のヒットは、そこではありませんです、はい。


役者さんの話を続けますと、主人公の奥さん役を演じるのは
オプラ・ウィンフリーさん。


オプラ・ウィンフリー。。。どこかで聞いた覚えが。

なんだっけ、なんだっけな。


分かった!!”あの名言”の人だ!


名言+Quotesさんの、一番上に載っておりました。


何が驚いたって、エンドロールの最後の最後の方で「MARIAH CAREY」の文字。

え?


えええ?


歌?いや、上映中に何曲も流れたけれど彼女の声ではなかったし。
と唯一の疑問を抱いて帰宅。


公式サイトをみて、愕然。

こ、これは気づかなかった。出演シーンは少ないけれど、結構重要な
シーンで出てました、でもまさか。。。絶句。
気付いてない自分に絶句。


そして、もっと驚いたのが公式サイトを見るまで全く完全に気づいていなかった
レニー・クラヴィッツ氏。

確かに。
仰る通りです。まさか、映画に出演しているとは。


ストーリーは、両親と綿花畑で小作農として働いていた幼少期から
ホワイトハウスで執事になるまで、そこでいかに立ち振る舞うか、がメイン。

と思いきや。


確かに、そこも描かれてはいるのですが監督本人が「公民権運動を背景とした
親子の愛の物語であり、人種や文化を超えた物語である」とインタビューで
語っている通り、主人公が家族と、とりわけ長男とどう向き合っていくか?が
メインとなっていました。


自分が幼少の頃から味わってきたような辛い思いは、息子たちにさせまいと
白人社会で必死に働く主人公に対し

白人に媚びへつらって働くなんて、と捉え、自分たちにも当然の権利を手に入れようと
公民権運動に身を投じていく長男。


世代による価値観の違い、また同じ世代・同じ運動を共にする仲間たちとの葛藤も
丁寧に描かれていました。

立身出世物語だと思って観に行くと、ちょっと物足りないかもしれませんが
私自身は断片的にしか知らなかったアメリカの歴史を、少し知ることができ、
もし自分が同じ立場だったらどのような態度で暮らしていただろう、どう考えるだろう
、と観終わってから考えてしまいました。


読売新聞のインタビューにリー・ダニエルズ監督が
「笑いながら痛みをやり過ごす。そう、人は、どんなにつらい時でも笑うものだし、
それが生きていくために大切なこと。それは、自分の作品でも繰り返し、必ず
描いていることでもあるんだ」と答えていました。


映画の中で、主人公が何とも言えない笑みを浮かべるシーンが何回も
出てきますが、”笑う”と言ってもガッハッハという笑いではないのは、
自分の中の葛藤を笑いに昇華させている、ってことなのかなぁ、、、



確かに、痛みを笑い(ネタ?)に転じられる時は心の整理がついたサインでも
あるなぁ、と納得。


時代の波にもまれ様々な体験をした主人公ですが、最後のシーンが
ちょっとホッとさせられるというか、思わずクスっと笑ってしまうシーンだったのが
印象的でした。


さて、今年は何本映画を映画館で観られるかなぁ。



by yui_usakame | 2014-02-23 23:40 | CD・DVD・映画

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