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カメがウサギにドンブリ勝負

『ちりとてちん』 親子っちゅーのは

本日放送された『ちりとてちん』。

あまりにも名シーンがおおくて、というか
全編が名シーンで。

約半分も、前の日記でほぼ再現したし。

備忘録もかねて、師匠と小次郎さんの病室での
全シーンを再現ですだ。。。

で、その後に私の感想もあるですだ。

長いですよ。ふふふ。


************************************************


現在、主人公の師匠である草若師匠は
闘病生活中でして。

弟子は勿論のこと、主人公の母・糸子さんや
主人公の叔父・小次郎まで入れ替わり立ち代り
看病にくる日々。


まぁ、小次郎さんが来ても特にやることが見つからず。

「小噺でもしましょうか?」と師匠に持ちかけて、
「小噺は聞き飽きてますから」と師匠に笑いながら
断られる始末。

確かに、落語家に小噺って。ふふふ


そんな小次郎を見て、師匠が「小次郎さんは、若狭(主人公)と
似ているところがありますね」と。

思わず身を乗り出す小次郎さん。

「待ってました!」とばかりに、語り始めます。

「出来の良い兄弟と比べられて、どんどんどんどん
 いじけていきよんのがそっくりや」と。

主人公・若狭は、弟と比べられ。

小次郎さんは、兄(若狭の父)の正典さんと
比べられ。


普段は、あまり真面目な顔をして話さない
小次郎さん。
長年の思いを、師匠に語りだします。


「師匠。わしの父親は、正太郎いいますねん。
 で、兄ちゃんは正典。

 ほやけど、わしの名前は小次郎いいますねん」


若狭の弟も、父・正典から一文字もらって“正平”。


「正しいって字がついてないのは、わしだけなんですわ」

「どうせ私は正しくない人間ですよ~」
「和田家の厄介者ですよ~」

話が少し湿っぽくなってきたので、ちょっとおどけて
みせる小次郎さん。


「兄ちゃんがうち(家)出ていったときに、いっぺんだけ
 わしもやろ思うたんですわ。塗り箸。」

「ほやけど、わし不器用やし。父ちゃんも兄ちゃんのときほど、
 そんなにキツウは教えませんでした」


「兄ちゃんは丸十年、うち(家)空けとったけど。わしは三十年間、
 ずーっと、ずーっと親父と一緒やったんですわ」

「ほやけんど親父(おやじ)との関係は兄ちゃんの方が、
 ずーっとずーっと濃かったです」


「臨終の時だって・・・」


~おじいちゃんの臨終シーンを回想~


おじいちゃん、最後の力を振り絞るようにして
喋ります。

「正典。。。よう帰って来てくれた」

「ほんまはずーっと、お前が跡を継いでくれたら、と。
 そげ思っていた」

声にならない「ありがとう」。そして、妻・小梅の顔を見て
息を引き取るおじいちゃん。

自分には声を掛けることなく逝ってしまったことに
寂しそうな表情を浮かべる小次郎さん。



~再び、師匠の病室シーンへ~


「やっぱり最後は兄ちゃんに言葉をかけて。
 かあちゃんの顔見て、、、目ぇ閉じました」

小次郎さん、溢れる涙を拭いつつ
「すいませんなあ、おもろい話しよう思って
 話しかけとったのに」と照れ笑い。


話を聞いていた師匠。

「いやいや。話しかけたかったんやと思いまっせ、
 小次郎さんにも」


「言おうと思った途端、『時間切れ~』って言いおったん
でっしゃろな、死神の奴」

「そういうところ、容赦しませんよって」

師匠の言葉に、じっと耳を傾ける小次郎さん。


「お前はコチョコチョ塗り箸みたいなもん
 作らんでええ」

「もっと、おもろいことして生き。
 おまえらしく、伸び伸び自由に生きぃ、って
 お父さん、そない言いたかったんやと思いますわ」


小次郎さん 「ほやろぅか」

師匠は続けます。

「私が保証しますよ。
 恐らく小次郎さんの“小”は小梅さん(母)の“小”。
 “郎”は、正太郎さん(父)の“郎”。

 お父さんとお母さんから、一文字ずつ取りはったんやと
 思いますわ」


「うちも、ひとし(息子)の名前つけるときにそない
 しましたから、よう分かります」

「かわいいて、しょうがなかったんです」


師匠の言葉を聞き、長年の想いが溶けたような
顔をして喜ぶ小次郎さん。

思わず軽口がでます。

「それやったら、梅次郎かなんかにしてくれへんかったら、
 よう分からんわ~」


師匠も笑いながら「そら確かに」


今聞いた言葉を噛み締めるように、小次郎さんが
師匠に話し掛けます。

「喜代美(主人公)は幸せですなあ」

「こんな師匠はんに。
 人生の師匠に出会えたんやさけえ」


************************************************


今朝、病室の名札が映るシーンがありまして。
「吉田仁之助 O型」と。

そこから師匠が映り、糸子さんと会話するシーンへ。

なぜ名札が映ったのか?と不思議に思いつつも
見終わる頃には涙で、そんな疑問も流れていたのですが。

なるほど。

“名前に込められた親の気持ち”がテーマの今回。
その伏線だったわけですね!たぶん。


そうか、師匠は吉田仁之介(よしだ じんのすけ)さん
だったのですね。

師匠の奥様の名前が、“志保”さん。

で、師匠の“仁”と、奥様の“志”を一文字ずつ取って
息子の“仁志(ひとし)”。

江戸っ子なら、間違いなく“しとし”ですね。
関係ないけど。


そーいえば。

兄は一文字ずつ貰ってるけど。
私は貰ってないんだよねー。。。


いや、別に拗ねているわけじゃないんだが。

一文字ずつ貰って、名前が作れないことも
ないんだな、と。

そーだ。

姓名判断してみよう♪


と思って、実名と、一文字ずつ貰う名前で
試してみたら。。。


一文字ずつ貰う名前の方が、運が良かった。。。


ま。

結婚したら、苗字が変わるしさ。


ははは。気にしてないよ、気にしてないともっ!!!



まあ、冗談はさておき。

親の気持ちが込められた名前。
大切にしなきゃ、いけませんね。。。


親子って言うのは、どこか照れくさくて。
言わなくても、分かるだろう的なところもあって。


なかなか聞けなかったり、口に出したりできない
部分があって。


余計な感情入れすぎちゃって、かえって核心が
見えないときもあって。


それを、師匠のように解き明かしてくれる存在が
いてくれたら。

心も軽くなるだろうなー、と。

そんなことを考える、今日この頃です。



by yui_usakame | 2008-02-12 15:35 | -『ちりとてちん』

のんびり、のびのび、書きたいときは沢山書く。書かないときは、何か月も書かない。そんな、ぐーたらブログです。
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